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2004・1・ 7 記載
Shinichi Okuda
銀世界で遊ぼう
冬はなんたってスノトレです
冬は雪であたり一面銀の布団でおおわれ、ウインタースポーツシーズンの当来だ。しかし、1998年以降(多分そのあたりだ)、そのスキー人口が減り始めている。
もっともスキーばかりがウインタースポーツではない、それは目先を変えれば昔ながらの民具カンジキやスノーシューを使ってのスノトレがある。前置きが長くなってしまった、今回はスノートレッキングについての講釈である。
森林や湿地帯などは夏に入れない場所がある、しかし、雪に覆われてしまえばそこは一転、足を踏み入れることができる所とあいなる。
雪面を見ればなにやら痕跡が転々と残っている、そうだ、野生の動物達の足跡を見つけることができ、視線を上げてみれば冬鳥達が餌を探し回り忙しそうに飛び回っている。アニマルトラッキング、バードウオッチングの世界が広がるのが冬である。
人気のない林の中で聞こえるのは雪を踏みしめる自分の足音。あたりは静寂に包まれ、風が木々の音楽を奏でる、と、その時けたたましいエンジン音、スノーモービルが走り回っている。静かに走れ!と心の中でゆうてみた。
突然、木々の間を白い影が動く、何?ウサギ、真っ白なウサギが逃げていく、まさに脱兎の如くとはよく言ったものだ、カメラを構える間にどこかへ行ってしまった。木の枝の真新しい食痕と足跡そしてマーブルチョコレート(古い!)のようなフンだけが雪面に残っていた。
コツコツコツ、今度は頭の上から聞こえてくる、目を凝らしながら木々を見ると横縞模様の鳥、コゲラだ。木の表皮を叩きながららせん状に登っていく、餌はあったのかな?
ひときわ大きな足跡があった、もしかしたら!そうだ、カモシカだ、しかも急な斜面を登ったようだ。
痕跡を求めて更にウオッチャーは雪の林を進んで行く・・・。人里に近いところでも一歩林の中に入ると野生の息吹きを確かめることができる。
人間が持っている五感、それを十分使いながら、自然界の懐で楽しく遊ぶことも、またウインタースポーツではないのだろうか。
写真と文 奥田 信一
( やっぱり怪しい探検隊員こと町のクマさん。) 写真協力 山内晴也
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