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2002・9・3記載
Yasuo Inoue
ワキバラがムササビ
「スイマセ〜ン へんな鳴き声がするんですけど…何でしょうか…」
ホタル観察会に向かおうと集まっている一団の人々からちょっとはずれて、
ロータリーにチョコンと腰かけていた母子から声を掛けられた。
「何ですか?」と、私もそちらに向かった。
「アレです」「グゥルルル…」
「グゥルルル…」「オッ!アレですか?あれはムササビですよ」と言い終わったその時、左手の松の梢から、ヒラ〜とワキバラを揺らせながら見事な滑空。松の根元からネコがすかさず追いかける。数人のオバサンたちが、「キャッ、あれがムササビですか!」「…ち、違います。あれは、ネコです!」(ムササビはとっくに…)
うれしいひと時でした。
この夏、お客様の、こんな声をたくさん耳にしました。
「ここのホタル天然ですか!養殖じゃないんですね。ウワ〜すごい!」
「土の上って気持ちいい。田んぼの匂い、懐かしいなあ…」
若者いわく。
「なんか?…自然の中に?…入れてもらってる?…っていう感じ」。
話は変わりますが最近の裏磐梯オシャレですよね。バリヤフリーで、人も、犬も、フェレットも、何か楽しそうに、開放されたように歩いています。その横を、家族連れのMTBが颯爽と行き過ぎます。川や沼にはバスしか釣らない、ファッショナブルな、おにいさん、おねえさんたちがいっぱいいます。魚を入れる「ビク」を持っていないのが不思議です。
中瀬沼展望台にいたカメラマン。「クソー!絵にならねぇや」。よく見ると、沼のグッとくるポイントに、とぼけた浮き輪をつけたにいちゃんたちが水すましの様に浮かんでいました。
いつからこんなに堂々と入れるようになったのでしょう。遊歩道にはりっぱなウンチがありました。気持ち良かったのでしょうねェ、犬も。 バリヤフリー。足元快適アスファルト。緑もいっぱい広い芝生広場。真っ青な空。雄大な磐梯山。マリーゴールドの原色の花。とっても快適な素晴らしい東北の軽井沢。
若者いわく。
「なんか?…空気のきれいな?…自然がいっぱいな?…おしゃれな公園?…っていう感じ」。
絵と文 井上 康夫
( 通称「やっちゃん」。自称、ブナブナ教の教祖。)
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1 |
裏磐梯サイトステーション |
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休暇村自然探勝路 |
3 |
桧原湖のキャンプ場 |
4 |
コバギボウシの群れ
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ムササビの絵 |
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