Camera News Vol 6 Photo Photo Photo Photo

  2008・7・ 26 記載
  Seiya Yamauchi

  

厩嶽山を訪ねて

吾妻山信仰の入り口にあたる「厩嶽山」(1261m)を知る人はおそらく磐梯町民以外は、よほどの山好きか、かなりの歴史好きだろうか。  
会津地方の馬頭観音信仰の中心として、かっては栄えたと伝えられる厩嶽山頂直下の馬頭観音堂をめざして、参道の各所に鎮座する西国三十三観音石仏群を順に巡ってみることにした。

有料道路磐梯山ゴールドライン入り口手前の「栄川酒造」の脇の林道を
400メートルほど進むと「厩嶽山登山口」の標識がある。
登山口とは言っても、かなりの距離を荒れた林道を歩き続け、杉の植林し立ての伐採地を通り抜けて、ようやく真の登山口と言える「第一番」の石仏に到着。道が間違いではなかったとほっと一息ついて、カメラをザックから出し、入山前に近くで汲んできた「磐梯名水」を頂く。「うまい!」
石仏の案内標識があり、「第一番 本尊 如意輪観世音菩薩 」その他奉納者名、御詠歌、本山、宗派などが書いてある。

トピックスバック
Photo

なぜに突然ここに来ることになったのか?信仰心に無縁なのに・・・思い当たるのは、前回の「天司のケヤキ」など、キリシタン伝説や観音様、石仏などに最近傾倒しているA氏の存在があって、潜在意識になってたのか?

登山道は右に左にと折れ曲がって、要所要所に第二、第三と石仏が続く、大半は苔むして、風化し、顔かたちが消えかけ、土に還ろうとしているかのようだ。
息を切らせながらなおも歩き続けると、杉の大木が数箇所に現れる。おそらく、里程の目安で植えられたのだろう。
道はミズナラを中心としたクリやクルミ、ブナなどの2次林になっていて花なども少なく、展望もないので登山客にはいまいちかなー。
そうこうするうち、本日最初で最後となった登山客(参拝客?)とすれちがった。関西人だった。
石仏を撮影し、数をいちいち確認しながら歩いたが、2、3体は紛失して現在不明らしい。
2時間半ほど要して、ようやく馬頭観音堂に到着。神水は夏枯れしていたが、持参の名水で喉を潤し、お堂にお賽銭を投げ入れて、手を合わせた。
本年の6月15日には「厩嶽山祭り」があって参拝者に笹もちが振舞われたらしい。時計は12時半を回っていて、腹も空いたがもう一息!

ここから山頂までは20分ほどだが、かなりの急登で、各所にロープが備えてあり、右まじかに磐梯山が見えてくると、まもなく到着となる。

途中、美しい鳥の羽が落ちていて拾い上げた。磐梯町の鳥「オオルリ」かと思ったが、後日図鑑で調べたら、カケスの羽と判明。なーんだ

写真と文 山内晴也
ギャラリーのムジナもたまにお山へ帰る) 
 
  
石仏その1
石仏その2
石仏その3
馬頭観音堂
小鳥の羽
Copyright (C) S.Yamauchi & i-Tech all right reserved 2001
このサイト内に掲載してあるコンテンツを無断で使用することは禁止致します。