Eco Guide Vol 14 Photo Photo Photo Photo
2007・3・12記載
Shinichi Okuda

暖冬だぁ〜

プロローグ

久し振りにカメラに入っていたフィルムの現像をYさんちに出しに行った。
Y氏「そろそろ書いてくんに…」
自分「ネタがねーんだげっちょ…」
Y氏「なんでもいいから…」
自分「…ん、まぁ-いいか〜」
と言いつつもなんかこの会話って覚えがあんなぁ〜。
たしか去年の同じ時期にこんな会話を交わしたような…確認してみよう。
バックナンバーを見たらば同じようなことがヤッパシ書いてあった。
「一度あることは二度ある・・二度あることは・・・」っことは来年もこの会話が間違いなく起こるかも? ムムムこれってトリビアの種??。

第1章 我が家のカマさん

ここ数年、我が家の庭にカマさんが住み着いていて、毎年卵を産んでいる。
昨年の秋には三匹のカマさんズが日向ぼっこを思い思いの場所でしていた。
また、お彼岸のころにはその食欲旺盛さを見せてくれたりもしていた。
ちょっかいを出したりすると例のファイテイイグポーズで威嚇。
やっぱカマさんだわ、などひとしきり感心。
晩秋のころ卵の近くにいたカマさんは、もう以前の凛々しい姿ではなくじっとして、かまっても動くのがやっとの状態、そのうち草むらにいずこともなく姿を消した、それは私が見た最後の姿であった。

第2章 カマさんの予想は・・・

天気予報は昔からいろいろと言い伝えがある、太陽に傘がかぶれば雨になる、夕焼けのとき次の日は晴れ、カマキリの卵が生み付けられた高さでその冬の積雪量がわかるもその中のひとつ。さてその証拠の検証だ。
我が家での高さを早速計ってみた、30cm…間違いない、地面から30cmだ。
この場所は結構雪がたまる場所だということをカマさんは知っているのだろうか、そっと移動してしまうか…、いやいや 自然のなすがままに見守ろう。
などと密かに雪が降るのを心待ちしてはいたのだが、師走になっても降りそうもない。
降れば降ったで大雨!オイ、なんか降るものが違うンでねぇか?ってくらいの季節外れの豪雨。冬将軍はシベリアでのんびり昼寝してんのかな?
などと言っているうちに師走の日々が過ぎていく・・・あぁ〜雪ふんね〜。
やっと年末近くなって待望の雪が降った、がしかし寒さが続かない。
天気予報はロナウジーニョならぬ「エルニーニョ」が発生しているため暖冬の傾向だと報じている、
もう少し様子を見ないと断言はできない、前季は大はずれだったからね気象庁さん。

第3章  あったか〜

どうやら予報とおり暖冬であった。寒さが続かない、その結果いつもならできる冬の風物詩しぶき氷やイエローフォール、檜原湖などは全面結氷せず、長老が言うには「おらぁ〜こんな冬初めてだべぇ」。
いつもなら除雪機がフル稼働しているのに今季は3回程度しか動かしてない。
街中ではその除雪の苦労がなく過ごしやすいが、なんかもの足りないなぁ。
あちこちで早すぎる春の足音がお目見えしている、梅の開花、フキノトウ、
フクジュソウなど・・、極め付きはウグイスの初鳴き、レレレ!。
これは2月に起こった早すぎる現象。
どうも今季冬将軍たちの進撃は散発になったようだ。
やっぱ寒いときはググッと寒く、暑い時はグァーンと暑いのが季節というものだろう。
今季の暖冬は温暖化の影響と報じているが、この先季節はいったいどのように変化していくのだろうか。
近い将来、季語と言うものが文字だけになってしまうこともありえるかも。
そのときがジワジワと忍び寄ってきている・・・・・。

エピローグ

高さ30cm
カマさんの予想はどうやら正しかったことが証明されつつある。
そういえば、白鳥も過去に前例がないほど多数での初飛来であった。
動物たちは本能のおもむくまま行動している、生きる力がなければ生き延びることはできないからだろう。
私たちにその力は残っているのだろうか?


写真と文  奥田 信一
( やっぱり怪しい探検隊員こと町のクマさん。)

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