Eco Guide Vol 11 Photo Photo Photo Photo
2004・10・ 13 記載
Shinichi Okuda

東吾妻山頂をめざして

今年の夏は暑かった、このあたりの言い方では濁点が入った言いかたで「アヅガッタナ!」となる。
いつもなら磐梯山がおらが山であるが、今回は東吾妻山を書いてみることにした。

なぜかこの山は行ったことがなかった、その訳は・・・磐梯吾妻スカイラインにあることが要因である。
そう、有料山岳道路であるがために、ちょっこらいってくっか、とはいかないのだ。

今回は清水の舞台から・・・までとはいかないが仕事がらみの下見で行ってみた。
コースは鳥子平方面からの登りで浄土平に下りる右回り、ということは最後は車まで歩きだ。
登山口は石が敷いてあるがいきなりの上り坂、岩越えあり、水溜りもある、今日は晴れてはいるが木々に囲まれて風通しも悪い。いつものことながら登り始めは体が馴染むまでしんどい。

さらにここはやたら静かである、このことは予想はしていたのだ、そこで準備してきたのは携帯ラジオ。
早速スイッチオン、軽快なおしゃべりと♪♪が入ってきた、オーケー牧場!。
どんどん登っていくがすれ違う人がいない、とその時、前方から鈴の音、初めて人とすれ違った、次に賑やかな声、若者のグループが下りてきた。元気がいいねー。

途中、景場平の手前ですれ違った1組のご夫婦と挨拶をかわし暫し立ち話。
「紅葉が始まりましたね」「平日は静かでいいですね」「この先に倒木がありましたよ」など等、会話は弾む。
景場平から山頂が見える。次に展望台に到着、ここでは磐梯山など秋元湖も見える・・はずだったが、霧にまかれて残念ながら見えなかった。

もうすぐ頂上、そう言い聞かせながら進んでいく、頂上は晴れていた。反対側から登ってきたであろう人たちが、食事をしている、時計は正午になっていた、約3時間の行程であった。

頂上には背の高い木立がない、森林限界の場所である。ここが同じ吾妻でも西吾妻山頂との違いだ。
ちょっと下ると足元にクロマメの木やガンコウランが植生している、その先にハイマツが天に向かって槍のよう並んでいた。立ち枯れしているが、次の世代がその周りを囲んでいた、長い時間をかけての世代交代かもしれない。
決して快適な環境とはいえないけど植物は健気だ。

ここで食事と思ったが風が冷たい、姥ヶ原まで下りてから昼食にしよう、登山道を下り始めると、今度は結構すれ違う人たちに会う。んー賑やかだ、取っ掛かりは木道があるから歩きやすいしね。

しかし、どこに行っても雨水で掘られたのか、はたまたオーバーユースのためなのか、道は所々削られまた、掘られたようになっている。むしろそうでない所が少ないのかもしれない。

姥ヶ原の一角で鎌沼が見えるサテライトで腰をおろし、振り向けば山頂が見える風景をオカズにちょっと遅めの昼食。
これから先は木道があるので楽勝だが、下りてから車まで車道をトコトコ歩く・・・。

写真と文  奥田 信一
( やっぱり怪しい探検隊員こと町のクマさん。)



ゴゼンタチバナの実
シャクナゲの花芽
リンドウの花
東吾妻山頂
山頂に乾杯
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