Forest Note  Vol 6 Photo Photo Photo Photo
2002・11・24 記載
Maki Takahashi

湖南、おもしろいかも。
  見さ来い、見さ来い、福良さ来い。
 育つは伸びるは満山万緑、
 登れば布引、高原の幸、
 秋天澄めば富士も見えるよ。

 郡山市湖南町。って行ったことありますか。猪苗代湖の南の町で、私の住んでいる裏磐梯からは車で1時間ちょっと。天栄村の友人宅へ馬入峠を越えて行く時に、時々通ります。また白河へ出るのに便利な勢至堂峠がある、あのあたりです。
 10月末、赤津の大カツラを見に行きました。国指定天然記念物の大木は、会津布引山への林道の途中にありました。しかしこの時、私はあまり感動しなかった。それより、この林道の先はどうなってんのかな、とさらに車を進めました。
 そして、畑、畑、畑、。何なのここは? 山頂が平らで所々に残る森と、起伏のある地形に広がる農地は、北海道の風景のようでした。畑の中にポツンポツンと大木が点在していて、それがまた風格があってかっこいい。碁盤の目のような農道を写真を撮りながら、行きつ戻りつ走り回ってしまった。
 さてこんな不思議な場所。なんでああなのか知りたくてたまらない。11月前半に猪苗代公民館の図書室で調べました。冒頭の唄(?)もそこで見つけたものです。
 昭和33年頃から、赤津の人達があの畑を開拓し、実績を上げ、やがて国営パイロット事業として畑を広げていったそうです。あの日も、軽トラックと農作業する人達の姿がありました。点在する大木はシナノキで、「布引の絵図書きシナ」と言うそうです。布引山一帯の測量は、根曲竹などで見通しが悪いので、大木に登ってあたりを見張らして絵図を書いたという話。このシナノキ群は会津のシナノキの中で1,2を占める大木らしい。
 湖南の道は何度かカギに曲がってるんですが、これは会津若松から白河、そして江戸へ行く街道の名残。赤津や福良、三代などの集落もかって宿場だったそうです。
 コウモリのいる洞窟や製鉄所の跡もある。大カツラの他にも大木が残る湖南、しばらく通ってみようと思ってます。


 写真と文 高橋 真希    
    写真協力 S Y 
( 森のねえちゃんプロガイドとして小さな体で野山に出没中。)

布引山の山頂は
すすきの原
畑とシナノキ
青空
大樹
Photo


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