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2002・4・4記載
Yasuo Inoue
胸がサンショウウオ
3月24日、I氏、O氏、Sさん、私の4名で前日の雪が残る猪苗代湖畔某所にある林の中を歩いた。
O氏が林道の水たまりの中に、サンショウウオの卵のうを見つけた。ここにも、ここにも、と次々に見つけていく中で、親がいる水たまりがひとつだけあった。
軍手をした手で、水の中から一匹つかまえてみた。大きいぞ、15cmはある。鼻を近づけて匂いを嗅いでみた。無臭。その質感はまるでコンニャク。手も目も愛くるしくて、一瞬食べちゃいたい衝動にかられた。
自然保護協会のY氏に電話をしてきてもらった。「クロサンショウウオですね。」この地域の記録は無かったと言う。「お手柄ですね〜。」なんていわれて我々はすっかり気分を良くしてしまった。
しかし、水たまりが干上がったらどうするんだろう。車が入ってきたら、どうなるんだろう・・・。
心配事がまたひとつ。胸がドキドキしてきた。
絵と文 井上 康夫
( 通称「やっちゃん」。自称、ブナブナ教の教祖。)
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