2001/5/25記載
Maki Takahashi
6月の裏磐梯
ゴールデンウイークにようやく新緑の兆し,5月半ばでもまだまだ新緑の季節の裏磐梯も、6月には夏の緑らしくなります。
裏磐梯に多い大木になるシロヤナギは種を飛ばす頃です。
荒びきの黒コショウみたいに小さな種、そのまわりにフワフワの白い綿があって、風に乗って遠くへ飛びます。
それはまるで、6月に降る雪のような感じがします。
五色沼や桧原湖畔、休暇村あたりでこの景色が見られます。
水辺の木の枝に小ぶりなバレーボール( あいまいな表現ですが)位の泡のかたまりが見られるのもこの頃。
形はカマキリの卵の様でもありますが、これはモリアオガエルの卵。
森に棲む青蛙の名のとおり、親は木の上で生活します。
産みつけられた泡の中の卵は、その中でオタマジャクシになり、木の下の水の中へ落ちてオタマ生活を送ります。
無事大人になれたらまた森へ。
裏磐梯ではけっこう普通にいますが、実は日本にしかいないのです。
絵と文 高橋 真希
( 森のねえちゃんプロガイドとして小さな体で野山に出没中。)
1.中瀬沼の朝 |
2.ブナの森 |
3.モリアオガエルの卵 |
4.きらめく水辺 |
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