New Moon Trip Vol 2 Photo Photo Photo
2003・3・31 記載
Yukie Hoshi

デコ平

猪苗代から裏磐梯へ登っていくと五色沼入口の所に信号機があります。
そこを右折。
蛇平を抜け、小野川湖畔をざっと1/4周程。
不動滝入口の看板を左手に見ながら、どんどん山道を登ります。
道路脇には、高原野菜の畑がちらほら見えます。
こんなところでの農作業は、通うだけでも大変そうです。
だって、小野川集落を過ぎると、民家は一軒も無いのですから。
間近に迫るブナ林を望みながら、上り坂は、まだまだ続きます。
ふと視界が開けると、整地された巨大な駐車場。
更に山奥へと続くゴンドラリフトの鉄塔。
そして、空を仰いだリゾートホテル。
こんな山奥に、これだけの大きな建物を建てるだけの平地があるんだ。
初めてグランデコを訪ねた時、妙にそんなことに感心したのを覚えています。

裏磐梯は、磐梯山の噴火後に、多くの開拓者が入植しました。
しかし、火山灰により土地は痩せており、農作物を作るのは困難を極めました。
主な産業は、林業です。
山の木を切り出し、トロッコに乗せて、町まで運びました。
炭を焼いて出荷していた人たちもいます。
当時、山への経路は、森林トロッコとして、きちんと整備されていたのです。
現在のグランデコホテルがある辺りは、日当たりのよい、噴火の影響も余り受けなかった肥沃な土地でした。
「これ(ホテル)出来るめー(前)は、ここまでデーゴン(大根)つぐりにきてだんだ」
地元のおばちゃんに聞いたことがあります。
ん!!
デーゴン!!
デーコン平、デコ平。
何だ、そうだったのか。
デコ平なんてへんな地名だと思っていたら、
“大根を作っていた平たいところ”
どうやら、名前の由来はそこから来ていたようです。
冬を越した大根は、甘味が増してとても美味しくなります。
最近、中国茶にはまっている私。
この季節の代表的点心、大根餅を作ってみようと思い立ちました。
熱々の大根餅と、爽やかな中国緑茶。
青島ビールでもいいですね。
この組合せで、気分はただいま上海です。

(写真のページで誤解のないよう説明しましたが、デコとはオデコの事であろう。
だがデーコン説のほうがはるかに面白い・・・編者注)

写真・文 ほし ゆきえ 
(裏磐梯の流れボシ、はれて三春の空に彗星デヴュー)
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猪苗代の街とトロッコ軌道
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